2020年08月07日

射撃も撮影もSHOOTING!

ミリタリー とは直接関係無い内容だが、私を含めスタッフのほとんどが写真を趣味にしている。たまには一緒に同じ所へ行って写真を撮ろう!ということで先日スタッフ3人で川越に赴いた。梅雨明け直前のことである。
実は私埼玉に住んでいながら初めての川越だ。今回は全員フィルムカメラだ。
私がフィルムを装填したのはNikon F3。20年以上前に購入したカメラだ。
射撃も撮影もSHOOTING!
当時NikonのフラッグシップはF4であったがあえてF3を新品で購入した。その後F4も使う様になったが今でも手元に残しているのはこのF3の方である。
国内外いろいろなところに連れていったまさに相棒と呼ぶにふさわしい私の愛機である。あちこちバトルダメージ仕様だ。
レンズは45mmと28mmをチョイス。

射撃も撮影もSHOOTING!
生憎雨が降ったり止んだり、傘を持っていくか置いていくかで悩む微妙な天候。結局邪魔ではあるが持っていこうと決め歩き始めて数分後、持ってきて正解だと思い知らされる。
射撃も撮影もSHOOTING!

「止んでくれ。」と思いつつも、「いやむしろ今でいう『エモい』写真が撮れるはずだ。」と気持ちを切り替える。

自動巻き上げなし、一枚ずつフィルムを巻き上げシャッターをチャージする。ボルトアクションで標的を狙う時のような感覚だ。

連射(写)機能なし、シャッターは全て単射(写)。
ワンショットワンキルを狙うかの様な研ぎ澄まされた緊張感。
数撃ちゃ当たる的な多弾装マガジンでのフルオートで撃ちまくり的な撮影はご法度。
実際、フルオートでばら撒いたところで狙い通りにHITできないことぐらい経験者なら分かっているはず。費用対効果が低いということが。

ピント合わせはマニュアルフォーカス。ファインダー倍率はほぼ等倍かそれ以下。
縮小倍率のスコープを覗くような感覚。むしろ自分の眼だけを頼りにアイアンサイトでのサイティングに近い。
ファインダーの隅々まで神経を集中させる。原則トリミングする事は想定していない。ファインダー視野率100%にこだわる理由はこれだ。35mmフィルムで撮るなら2:3のアスペクト比で考える。
幸い視力の低下はない。老眼が進行し始めていることを除けば。
射撃も撮影もSHOOTING!

射撃も撮影もSHOOTING!


使用するフィルムは20数枚から30数枚撮りで、リアルカウントマガジンを使う様なもの。
射撃も撮影もSHOOTING!

リロードにも時間がかかるうえ、正確な着弾は現像するまで不明。
「感」を頼りに無駄撃ちをせず思い通りの結果を予測しての撮影になる。その結果、条件が厳しいほど、また経験が少ないほど保険をかけたショットを多く押さえておくことになる。
経験者であっても結果を100%正確に予測することは極めて困難である。
特に可視光ではない紫外線の影響や、最新のカメラではオートでやってくれるホワイトバランスの調整などは蓄積された経験に大きく左右されることになる。

オールドカメラには何故か単焦点レンズを使いたくなる。
いわゆる標準レンズでオールマイティに行くのか。
望遠レンズで遠距離からのスナイピングなのか。
相手の懐に飛び込んでワイドレンズでのCQB(スナップショット)か。
対人戦闘(人物撮影)なのか対物(風景)なのか。
状況によって機材やフットワークは一定ではない。
臨場感のあるスナップのためにはサバイバルゲームではご法度のノンフレーミングショットをすることもある。ファインダー越しの画像が脳内に見えているという点ではサバゲーのそれとは大きく異なる点ではあるが。

広義で写真趣味とは言ってもそれぞれ得意分野、好きな分野というものが自ずと決まってくる。
この趣味にハマればハマるほどレアな撮影条件にさえも対応できるシステムにまで(ほとんど使わないくせに)手を出してしまうという者も少なくはないはずだ。
そう、ここにも「沼」が存在しているのだ。

射撃も撮影もSHOOTING!
理由もなく心惹かれる写真がある。
構図や撮影技術など全くわからない人でも、たとえ分かっていてもそんなことに関係なく「良い」「好き」と感じる写真に出会った事は誰しも経験あるだろう。
何故「良い」のか、何故「好き」なのかその理由など実は大した問題では無い。
何事においてもいえる事だが、「好き」が何かの理由になる事はあっても、その「好き」に理由などないのだから。
人の好みや価値観は千差万別である。自分の「感性」と写真から醸し出される「空気感」が一致した時なんともいえず気持ち良くなり「良いな」って思うのだろう。
ネット上には膨大な数の写真が存在するが、写真SNS投稿などをスクロールする手が止まるのはその写真に「それ」を感じた時である。

射撃も撮影もSHOOTING!
二次元の写真に奥行きや息吹、動きや生命、喜怒哀楽を感じることが出来るのはこのなんともいえない「空気感」だと思っている。
「空気感」などという曖昧な漠然とした言葉を使ってしまったが、そもそも写真で何かを伝えるのに言葉は必要ないと思う。
文学は言葉で表現するが、写真は言葉で表現するものではない。さらに言えば言葉で表現できないものであるし、する必要も無いと思う。
私が感じる良い写真とは本来目に見えないはずのその場の空気が写り込んでいる。見る者にその場にいるかの様な臨場感を感じさせるのはそのせいだろう。

私は、その場にいる人間がその時にしか感じられない空気も含めて被写体と共に写し込みたいと思いシャッターをきる。
縦・横の二次元ではない。奥行きを含めた三次元でもない。
空気をも切り取るということを考えたら私のファインダー内は常に四次元以上なのである。
その結果が「良い」写真か「好き」な写真かは見る人が決めればいい。

射撃も撮影もSHOOTING!


とは言うものの、芸術に限らずあらゆるものの表現形態は日毎に多様化している今日である。
様々な表現方法の融合により新たな表現形態が生まれ、進化していることもまた事実である。

射撃も撮影もSHOOTING!

今回はカラーネガでの撮影であったが、またモノクロフィルムで撮影したくなっている。
現像機材を引っ張り出してきた。いつかまた使うことがあるかもしれないと20年近くダンボール箱にしまってあった懐かしい道具たち。
準備は整った。
どうやら私は時代の流れを逆行しているのかもしれない。よくいえば原点回帰だ。

最後に、こんな我々なので、カメラストラップやカメラバッグを作っていることも理解して頂けるだろう。
ミリタリー装備を考えるのとカメラ・写真用品を考えるのは何かと共通点がある様に思う。
今後は写真・撮影関係のアイテムもリリースしていこうと思案中である。

射撃も撮影もSHOOTING!

射撃も撮影もSHOOTING!
※鋭意製作中

射撃も撮影もSHOOTING!
WING TACTICAL DEPARTMENT WEBSHOP
https://wingtacticaldep.shop-pro.jp

WING公式Facebook
https://m.facebook.com/bbsportsfieldwing

WING公式Twitter
https://twitter.com/WING0117283?s=09

WING公式Instagram
https://instagram.com/wing_tactical_department

実店舗所在地・営業日・営業時間等
埼玉県熊谷市美土里町1-90
バルパレーフォルス1階
代表電話 048-594-7734
メール wing.t.d@outlook.com
実店舗営業日 毎週 土曜・日曜
営業時間 12時00分頃~19時00分頃迄
店舗前駐車場有・臨時駐車場有
※最新の営業日情報は当店公式twitterにて発信中。




公式WEBサイト http://www.bbsportsfieldwing.jp/
同じカテゴリー(W.T.D. 店長のブログ)の記事画像
Take a Photo Walk
SUPER SALE!
休日の楽しみ
富士総合火力演習2019に行ってきました!
今宵はイタリアン
ミルスペックな小物 2 KEEP CALM and CAMERA ON
同じカテゴリー(W.T.D. 店長のブログ)の記事
 Take a Photo Walk (2020-06-03 12:50)
 SUPER SALE! (2020-05-22 12:38)
 休日の楽しみ (2020-01-16 18:16)
 富士総合火力演習2019に行ってきました! (2019-08-26 18:13)
 今宵はイタリアン (2017-01-29 01:06)
 ミルスペックな小物 2 KEEP CALM and CAMERA ON (2016-10-18 19:51)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。